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【中学受験】予習シリーズの賢い使い方!(4年上算数)第1回-5回



こんにちは並木(@chujulab_namiki)です。

四谷大塚の予習シリーズが改定されましたね。そこで予習シリーズを効率的に学習する記事を今後あげていこうと思います。

四谷大塚に通塾されているご家庭はもちろん、予習シリーズをテキストとして用いている準拠塾に通塾されているご家庭をターゲットとして連載していきます。また、自習用として予習シリーズ購入したご家庭にも有用な内容としていきたいです。

四谷大塚の予習シリーズの教材について

四谷大塚の予習シリーズを解説するにあたり、四谷大塚とは別の塾に通っており四谷大塚の予習シリーズの教材をお持ちでいない方もいるかと思います。

そんな方は下記四谷大塚の公式ホームページからネット購入することができますので是非購入を検討してみてくださいね。

参考 四谷大塚ドットコム四谷大塚ドットコム

第1回の使い方

かけ算とわり算の文章題

押さえたいポイント

・かけ算の答えは積、わり算の答えは商と呼ぶこと

・わられる数÷わる数=商…あまり⇔わられる数=わる数×商+あまり

・複雑な問題だと感じているようなら図をかくこと

学習上のアドバイス

まずは例題を読んで解法を理解してから類題や基本問題や練習問題にとりかかることが大事です。算数が得意な子の場合は例題を読まなかったり図を書かなくても解けてしまう場合があります。

しかしいくら才能があり得意な子とはいえ解けない問題はでてきますので、3~4年生のうちに例題から基本を学ぶという姿勢と、図を書くことの重要性を伝えたいです。

p11の例題5のような四則計算を使った文章題になると、図を用いて考えた方がわかりやすかったりミスが減ったりする場合があるからです。3~4年生のうちに文章題で図を書く癖をつけておくと、後々便利なので少しずつ定着させていきたいです。

今回の単元では特にわり算における、わられる数とわる数と商とあまりの関係はしっかりと理解し暗記しておくことが重要です。P9の例題3(2)のように「バスは少なくとも何台必要ですか」のような問い方をされている場合は、あまりの人の分のバスも用意しなければならないため+1をすることに注意です。

全体を通していえることですが何を答えなければならないのかを確認することは大事です。たとえば牛肉の値段を聞かれているのに鶏肉の値段を解答に書いてしまったらバツとなってしまいます。

重要部分に傍線を引いたり、丸で囲んだりしてケアレスミスを防ぐことを徹底したいです。また算数の用語は軽視されがちですが、文章題でわからない用語があるために間違えてしまうケースがあるのでケアレスミスを防ぐために確認しておきたいですね。

第2回の使い方

計算のきまり

学習上のポイント

・たし算・ひき算とかけ算・わり算の混じった四則計算の場合はかけ算・わり算から先に計算する

・かっこ(   )がついている式は先に計算する

・分配法則を理解すること

例(2+3)×5=2×5+3×5
4×3+6×3=(4+6)×3

学習上のアドバイス

□を使った計算でミスが多発する場合は、簡単な例でためすことをおすすめします。たとえば

□+3=5
5-□=2
□×2=6
6÷□=3

などです。簡単な問題ならば直感的に答えが出せるため、そこから他の値でも同じように□を求められることを伝えると、自力で解ける問題が増えてミスも減るはずです。

計算の工夫の分野では25×4=100や125×8=1000は暗記しておくことをおすすめします。計算の工夫をする際は100や1000のようなキリのいい数字がつくることができないかをまず考えるときっかけがつかみやすいです。

また計算のくふうをする問題は普通に計算しても答えを求めてしまう場合がありますが、ここで結合法則や分配法則をあいまいなままにしてしまうと、後々の成績低下の原因となってしまいます。丸付けをする際には途中式まで確認する必要があります。

p23□5とp25□4の虫食い算やp24□2の小町算もどきは、女子学院や開成で出題されたこともあるので侮れない分野です。今のうちにしっかりと考えておくとのちのちの成績の伸びが期待できます。

第3回の使い方

角の性質

ポイント

・直線を1回転したときの角の大きさは360度で半回転したときは180度、4分の1回転したときは90度

・対頂角は等しい

・2本の直線が平行なとき、同位角と錯覚は等しい

学習上のアドバイス

同位角と錯覚が等しいのはあくまで2本の直線が平行なときに限るので常に等しいというわけではありません。勘違いしないように伝える必要があります。

p30ページ例題5のような問題では補助線を加える必要がありやや難易度が上がっています。角を求める問題のときは例題のようにでっぱっている部分を切り分けるように補助線を引くと上手くいくことが多いので、慣れておくとよいと思います。

また図形の問題は図に書き込んだ方がわかりやすい場合が多いので書き込みをおすすめします。しかし書き込むと二回目以降の取り組みができなくなってしまうため適宜コピーをとると良いと思います。中学受験用のコピー機にどれを選んだらいいか迷うときはこの記事を参考にしてくださいね。

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第4回の使い方

和と差の問題

ポイント

・たし算の答えを和、ひき算の答えは差

・線分図を書いてから問題を解くこと

・平均=合計÷個数

・合計=平均×個数

学習上のアドバイス

線分図を書かなくても問題が解けてしまう場合がありますが、図を書く習慣を身に着けた方が後々に成績の伸びが期待できるので必ず書くように伝えることが大事です。

線分図は解答と同じ図である必要性はなく、書かれた図から答えが導けるならば問題ありません。しかし、模範解答の図が整理されわかりやすいケースが多々あるので仮に正解していたとしても、模範解答からよりわかりやすい図を学ぶことは大事です。

図を書かないもしくは図が雑なのとは対照的に、やたらと凝った図を書いてしまう場合は、模試や本番では時間制限があることを伝え、必要最低限の情報を書くように伝えることが大事です。

p40のように線分図の中に□を書き込む問題はやや難しいですが、今後も未知の数を□で表すことがあるので慣れておくとよいです。

第5回の使い方

総合

学習上のアドバイス

間違えた問題がある場合は第1回~4回に戻って確認をし、類題を解いて復習をすることが重要です。現時点で理解できなかったり間違っている箇所を放置してしまうと、この先の学習でつまづいてしまう可能性が高いです。

わからない箇所や苦手な箇所が特定できるうちに対策をすると成績不振に陥らなくなるでしょう。