こんにちは、並木(@chuju_namiki)です。
偏差値60の学校が入試科目を減らすと何が起きるか。通常ならば、「へー、そうなんだ」で終わってしまうニュースですがコロナ禍ということもあり私は2021年の中学校ランキングが大変動する事態になる可能性もあるのでは。と事態を重くみています。ちなみに今回の偏差値60は四谷大塚のものを参照にしています。
それでは、本編へどうぞ。
東京農大一中の入試科目変更

最近、東京農業大学第一高等学校中等部入試科目を実質的に減らすことを発表しました。
2021入試 中等部入試要項変更 | 東京農業大学第一高等学校中等部/東京農業大学第一高等学校
新型コロナの影響で社会全体が混乱しておりますが、本校では学びを止めず、改革を推進することが必要と考え、 第1回(2月1日午後)入試について試験科目選択・集合時間を変更しました。 ■2021中等部入試変更点 《第1回 試験科目選択の変更》 ・第1回(2月1日午後)にて、試験科目が従来 「4教科(国語・算数・社会理科)もしくは2教科(国語・算数)の選択制」でしたが、 …
《第1回 試験科目選択の変更》
・第1回(2月1日午後)にて、試験科目が従来「4教科(国語・算数・社会理科)もしくは2教科(国語・算数)の選択制」でしたが、「(算数・国語)もしくは(算数・理科)の選択制」に変更します。
・算数(40分100点)と、国語(40分100点)もしくは理科(40分100点)、の計200点満点です。
・理科と国語は同時刻に行います。
《第1回と第3回の募集定員の変更》
第1回(2月1日午後):90人(昨年:85人)
第2回(2月2日午後):60人(昨年:60人)
第3回(2月4日午前):25人(昨年:30人)
第2回はもともと「(算数・国語)もしくは(算数・理科)の選択制」での入試なので第一回と第二回の入試形態が同じになったと考えるとわかりやすいですね。今回注意したいのは第三回入試は従来と変わらず4科目入試だということです。
募集定員を合わせて考えると175名中150名が(算数・国語)もしくは(算数・理科)の2科目入試で選出されるということです。第三回の4教科入試の定員は25名なので人数調整的な募集といえます。
ここまで東京農業大学付属中学に関する説明を行ってきましたが、この次に東京農大一中が試験科目を減らすことによって何が起きるのかを説明していきます。
東京農大一中(四谷大塚偏差値60)の学校が入試科目を減らすと何が起きるか

中等部 入試結果 | 東京農業大学第一高等学校中等部/東京農業大学第一高等学校
東京農業大学第一高等学校中等部 / 東京農業大学第一高等学校
東京農大一中は2020年度に三回行われた全ての入試をあわせると応募者数が1898人となりかなりの人気校といえます。四谷大塚での合格率80%偏差値も男子58~59、女子60~62となっています。
そんな人気の上位中堅校が入試科目を減らすというのが今回のポイントです。基本的に入試科目が減ると偏差値は上がる傾向にあります。多数の受験者にチャンスがあるので、受験者数が増えて結果的に試験科目の偏差値の高い受験生が合格するという傾向になっています。
以前の記事でコロナ禍で学習の進度が例年より遅れているため、試験範囲を減らしたり、試験時間を短くしたりする学校がでる可能性について言及しましたが、試験科目を減らすという対策もあてはまると思います。
四谷大塚偏差値60前後というのは多くの人気校が集まる層なので、他の競合している学校からすると東京農大一中が試験科目を減らしたということは大きな衝撃でしょう。
と、なると他の学校も試験科目を減らして受験者の負担を減らすという可能性は多いにあります。東京農業大学のように理系の学生が多い大学の付属校だと社会の科目はもともと重視していなかったのでしょう。
同じように理系を重視する学校が関西型の社会なしで三教科入試を行うか、東京農大一中のように算数・理科での二教科入試を行う可能性は大いにあります。
2021年の中学校ランキングは大変動する

コロナ禍での措置として学校側が入試科目を減らすことが今後続くと、2021年の中学校ランキングは大変動するのではと予想しています。
1月入試で入試慣れとして受験されていた学校は埼玉や千葉に多くありますが、コロナ禍がこのまま続くと従来よりも前受けを控える家庭が多くなる可能性が高いです。
そんなとき学校側が講じる対策として入試科目の減少というのはかなり現実的といえるでしょう。突然に入試科目が変更され、手持ちの本や資料に記載されていないということもこの先あると思います。
情報一つで受験する学校が変更になるということも今後あると思います。情報収集はかかさず行いたいですね。
まとめ
東京農大一中の入試科目減少を他の学校がどうのように見るのかで今後の状況は大きく変わります。科目減少に追随する学校が増えるならば、2021年の中学校ランキングは大変動することは避けられないでしょう。