こんにちは。並木(@chuju_namiki)です。
みなさん偏差値って知っていますか?
勉強しているお子さんや、自分が受験をする時に必ずといっていいほど聞く言葉ですね。
偏差値は学校のレベルや生徒のレベルを表すのによく使う言葉ですが正しく理解できている方が少ないです。
そこで、今回はそんな偏差値について説明をしていきます!
偏差値に対する誤解

多くの方は、感覚的に偏差値50が普通くらいで、偏差値60になると賢くて、偏差値70になるとトップクラス。逆に偏差値40になると平均以下で、偏差値30だとビリ、というこんなイメージをみなさん偏差値に対して多かれ少なかれ持っていると思います。
偏差値は平均点とその集団の中での順位とその集団の質が非常に大事です。
それを無視して僕は偏差値50だとかわたしは偏差値65だとか兄さんは偏差値70だとかいってもそれぞれ比べることができません。同じレベルのテストを受けていないと無理なんですね。
この前提を認識している方が結構少ない印象ですので、必ず把握しておきましょう。
高校受験の感覚で中学受験の偏差値を見ると悲惨になる理由

よく親となる方で、中学受験をする家庭で入塾したばかりの子どもが偏差値40をとってめちゃくちゃに怒ることがあります。両親が中学受験をしていないケースによく見られますね。
これは中学受験の偏差値と高校受験の偏差値をごっちゃにしているために怒る悲劇です。高校受験の偏差値40は30万人受ける試験でだいたい25万位程度を意味しています。
一方、中学受験の場合は首都圏ですと中学受験の人口はざっくり6万人程度です。6万人が受けるテストで偏差値40だとだいたい5万位程度になります。
しかし忘れてはいけないのはこのテストは25万人の小学生は受けていないということです。三角形の面積の公式を覚えていないような子や七の段を覚えていないような小学生はほとんど含まれていません。
つまり中学受験の方が集団の質がそもそも高いんですね。
だから中学受験の模試で偏差値40をとったとしてもむしろ同世代の中では上位に位置します。
ほぼ全員が受ける高校受験の偏差値とは同じ値でも意味合いが異なってきます。それを知らずに子どもを怒ったとしてもいい結果は生まれません。
偏差値70か偏差値30をとったら模試を変えよう

みなさんは偏差値70をとったらうれしいですか?
恐らく大半の人がうれしいですよね。それが普通です。
しかし、残念なことに偏差値70は統計学的には外れ値とみなされてしまうことが多いです。他の人よりもできすぎているという意味で正しく能力が測れない可能性が高まっています。そんなときはワンランク上の模試を受けるのが良いでしょう。
首都圏模試で偏差値70をとれたら四谷大塚や日能研の模試を受けるのがおすすめですね。
また、四谷大塚や日能研で偏差値70ならばSAPIXの模試に挑戦するのがよいでしょう。
SAPIXで偏差値70がとれてしまったら学校別サピックスオープンが行き着く先になります。
逆にSAPIXの模試や四谷大塚や日能研の模試で偏差値30をとってしまったら首都圏模試を受けた方がいいですね。
残念ですが、現在の模試では難しすぎて実力が測れません。偏差値は50に近いほど信頼性が高まるので首都圏模試を受けることで実力がより正しくわかりますね。
まとめ
偏差値に対する誤解は解けたでしょうか。
ちまたには偏差値30から東大合格した勉強法なんてありますが、東大模試で偏差値30だっただけのケースもありますね。偏差値という言葉と数字だけでは何もわからないんですね。
みなさんも良く一般的に言われているこの「偏差値」のマジックに振り回されないためにも、偏差値の正しい知識をつけて受験を有利に進めていきましょう。