こんにちは、並木(@chuju_namiki)です。
SAPIXのコロナ禍の対応に関しては厳しい意見が多いですがそんな中、SAPIXが授業料を返金しない3つの理由が判明しました。残念なことにSAPIXは今後も授業料を返金するつもりはなさそうです。日能研が25%の月謝を返金しているという話を聞くとなぜSAPIXだけ満額なのかと思う家庭も多いでしょう。その理由を順に紹介していきます。
それではどうぞ!
目次
理由1:渡すべき教材は郵送で配布したから

たしかにSAPIXの教材はすばらしいですが量がとてつもなく、難易度も高いので家庭学習としてこなすのは大変です。さらに塾というのはサービス業なので、物だけ渡されても顧客は対価を十分に受けられていません。
授業料を返金しないならば渡した教材をどのように活用して受験勉強を進めていくかということを具体的に示さなければなりません。現在のZOOM補講では不十分といえます。何より算数はZOOM補講がなくSAPIXから家庭へのフォローが十分だとは思えません。
理由2:オンライン授業の動画を配信しているから

オンライン授業の動画を配信しているから授業料を返金しないというのは納得できる説明ではありません。対面授業の代替措置がオンライン授業で十分という立ち位置なのでしょう。
するとZOOMが補講扱いの理由もわかります。オンライン授業の動画も復習用ということになっていて生徒が家庭で勉強したものを、オンライン授業のポイント解説動画を視聴して確認するという流れです。
しかしこれはサピックスの復習主義と矛盾しています。ポイント動画を中心とした学習は家庭での予習が前提となっています。コロナ禍という緊急事態とはいえ企業の主義まで変えてしまうのは違和感があります。サピックスは復習主義を掲げる以上、ZOOMの少人数双方向性授業を行い、家庭ではそれを復習するのが自然だと思います。
理由3:インターネット回線やタブレット端末などの費用が発生したから

インターネット回線やタブレット端末などの費用が発生したからこそ、ZOOM授業で生徒を集めたり退塾や休塾を防ぐように授業をしたりするのが企業努力というものではないでしょうか。
オンライン授業に移行したことによってコストがかかってしまったのは事実ですがそれでSAPIXの顧客満足度は上がったでしょうか。私はむしろ下がったと思います。早稲田アカデミーのようにコロナ禍においてもZOOM双方向性授業を実現している塾もあります。SAPIXは授業料を返金しないならばサービスの改善をすべきです。
SAPIX側の回答:今後、月謝に見合ったサービスを提供したい

月謝に見合ったサービスを提供したいとSAPIXは宣言しましたが今後の具体的な方法については言及がありませんでした。いろいろといいたいことがありますが、低学年への対応が本当にひどいです。低学年のSAPIXは通信教育状態で「テキスト郵送」と「動画配信」が主の状態となっています。
月謝に見合ったサービスを提供するのならば、まずは低学年にもZOOM授業を導入すべきです。またすでにZOOM授業を導入している高学年への対応も問題があります。ZOOM授業を同時に受講する人数が多いというのが一番の問題です。月謝に見合ったサービスを提供したいならば少人数制でZOOM授業をすべきです。
さらに現在は授業時間も短く、算数の補講がないという状態なのでこれらも改善して欲しいですね。日能研はZOOM授業が200人~300人の大規模とひどい有様ですが5月の授業料を25%減額するという誠意を見せています。対してSAPIXが授業料を返金しない方針ならば高い月謝に見合うサービスを生徒および家庭は期待しています。SAPIXには真摯に対応して欲しいですね。
まとめ
APIXが授業料を返金しない理由は納得できるものではありません。また月謝に見合ったサービスを提供したいとはいうものの具体的な動きが見られないのが現状です。サピックスも家庭からのクレームが多いことには気づいているようです。早急に対処して生徒や保護者を安心させて欲しいですね。