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最新中学入試傾向まとめ!(2020/4月時点)

こんにちは、並木(@chuju_namiki)です。

学校説明会や塾での説明会が延期され受験情報を得る場が少なくなっているのが現状です。
そんな中、私並木が現時点(2020/4月時点)での中学入試の全体的な傾向を総括しまとめておきました!

もちろんコロナウイルスの影響で例年通りとはいかなくなると思いますが、現時点での情報をしっかりと確認しておけば新しい情報が入ったときにすぐに反応できて適切な判断ができるはずです。

それではどうぞ!!

【首都圏】中学受験入試の傾向

首都圏における中学入試の最新の傾向について紹介していきます。流行の鍵は付属校と算数一科目入試にありますね。

今後もこの流行は続く見通しです。また公立高校へは行かせたくないけれど、難関中学を狙うというわけでもないという層が2020年入試では増加していました。

受験生の二極化

首都圏では受験生のタイプが二極化しています。一つは小学校3年生や4年生からSAPIXや早稲田アカデミーなどに通ってガッチリと難関校を狙うタイプです。

もう一つは小学校6年生になってから中学受験を始めたり、習い事と中学受験を両立したりしながら無理せずにゆるく中学受験をするタイプです。まだデータには現れていませんが今年はコロナショックの影響でゆるく受験をするタイプは減少するのではと予想しています。

大学附属校の人気

依然として早慶やMARCHといった有名大学の付属校人気はとまりません。大学入試改革の混乱や首都圏の定員厳格化の影響で大学付属校の人気は数年は続くと思われます。

後述する香蘭女学校は立教の付属校ではないものの内部推薦で立教大学に進学できる関係校として注目されています。

入試日を追加・変更した学校が人気

入試日程を追加したり変更したりした学校は受験者数を増やす傾向にあります。2月1日の午前という激戦区を避けて午後入試を行うのがここ数年の流行ですね。

香蘭女学校について

立教大学の関係校である香蘭女学校の受験者増加が目立ちました。その理由は二つあります。一つは2月2日午後に第2回入試を新設したことです。出願等の手続きもWebに一本化されたのも便利ですね。

もう一つは2021年からは関係校推薦枠が拡充され卒業生160名の6割以上である97名が立教大学に進学可能になったことです。付属校人気の余波で立教大学の関係校である香蘭女学校も人気上昇中です。偏差値もここ数年で同じく上昇中なので油断できませんね。

暁星中学校について

男子校の暁星中学校は2020年入試からを2月2日午後に新設しました。香蘭女学校も2月2日午後に入試を新設しましたが、午後入試は開始時間を遅らせることによって、同日の午前に入試をした受験者を呼び込む狙いがあります。

2021年も入試の回数を増やしたり変更したりする学校があるかもしれないので学校説明会やwebサイトで確認必須ですね。

算数一科目入試導入校が人気

男子校の巣鴨中学校は2019年から2月1日の午後に算数1科目入試を開始しました。午後入試ならば同日でも時間がずれるために一日2校の受験も可能となるというメリットはすでにお伝えしました。

巣鴨が人気なのは算数一科目だけでよいという負担の軽さです。たとえば2月1日の午前中に開成中学校を受けたあとに巣鴨中学校を同日受験するということも可能です。

例年通りですと開成は午後2時ごろには入試が終わり、そこから最寄の西日暮里駅から巣鴨新田駅は13分でつくので午後3時半開始の入試には十分間に合いますね。

開成中学校を狙う層であれば勝算は十分にあるので、これはかなり有効な受験戦略ですね。

世田谷学園について

同じく男子校であり曹洞宗が運営する仏教校である世田谷学園も2月1日午後に算数一科目で受験できる算数1科目入試を新設してから人気が続いています。前日までweb出願ができることと、

算数選抜の募集人数が30名であるのに対して特待生を20名が用意されているのが魅力的ですね。三軒茶屋駅から徒歩10分と立地もよく2月1日午前との同日受験を狙っていけますね。

田園調布学園について

算数一科目入試は男子校から始まったトレンドですが現在は女子校にもその波は広がっています。田園調布学園は2月1日午後に算数1科入試を増設して受験者数を大幅に伸ばしています。算数一科目入試で入学した生徒は大学入試の結果も良好ですという教員の意見もあり、

女子校においても今後算数一科目入試を導入する学校はますます増えるでしょう。田園調布学園は田園調布駅から徒歩8分、雪が谷大塚駅から徒歩10分と都内西側での併願に便利なのが魅力的ですね。

まとめ

依然として付属校や系列校が人気であるというトレンドは変わりませんね。あとは算数一科目入試を導入した学校に受験者が集まっています。

必要な科目数が少ない学校であれば中学受験の開始時期が遅い場合でも量的な負担が減るので積極的に狙っていけるのが魅力的ですよね。