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読書をすると国語ではなく社会の成績が上がるという研究結果

こんにちは、並木(@chuju_namiki)です。

読書と国語の成績に関係性については散々いわれてきましたが、残念ながら読書をしても国語の成績ほとんど上がらないという研究結果がベネッセ教育総合研究所から出されました。

しかし読書をすると成績は上がるというのは事実です。読書は国語ではなく社会の成績向上に非常に有効なのです。

詳しくは本編でどうぞ!!

読書をすると国語の成績が伸びるというのは幻想

ベネッセ教育総合研究所が小学5年生から6年生の一年間で、小学生が読んだ本のジャンルと偏差値の変化を確認したところ、国語に関してはほとんど変化見られなかったことが明らかになりました。

従来、国語と読書には密接な関係があるという考え方は広く言われていただけに衝撃を受けた方も多いと思います。

読書をするとむしろ社会の成績が伸びる

今回の実験では国語の成績と読書の相関性がほとんど見られなかったのに対して、社会の成績向上には読書が有効といえます。

また成績の向上にはさまざまなジャンルの本を読むことが重要です。偏ったジャンルの本ばかり読んでいると成績向上の効果は得られにくいようですね。

幅広く読書をすることで理数系の成績も伸びる

4ジャンル以上の幅広い読者をした小学生に限って理数系の成績も向上しています。空想科学読本のシリーズはウルトラマンやドラえもんのような架空のキャラクターの能力や強さを科学の法則を使って分析するという本ですが、基礎的な力学といった理科の知識や速さや相似といった算数の知識を使って問題を解決することがたびたびありので影響した可能性はありますね。

学力の変化(各教科の偏差値平均の変化、読んだジャンル数別)

また、読んだジャンル数別の各教科の偏差値平均の変化についてまとめられているグラフを上にのせましたので参考にしてみてくださいね。

各ジャンルでよく読まれた本(1年間)

2018年から2019年にかけての調査で実際に各ジャンルでよく読まれた本などが取り上げられております。

やや古いものもありますがかなり参考になる本が多いと思いますので是非読んでみてくださいね。

A) お話・読み物

おれがあいつであいつがおれで(角川つばさ文庫)

小説 劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人 講談社

あるかしら書店 ポプラ社

かいけつゾロリ イシシ・ノシシ大ピンチ!! ポプラ社

おしりたんてい やみよに きえる きょじん ポプラ社

B) 自然・科学に関する本

いきもの最強バラエティー ウソナンデス 学研プラス

ジュニア空想科学読本11 KADOKAWA

ギネス世界記録2017 KADOKAWA

ジュニア空想科学読本10 KADOKAWA

ジュニア空想科学読本5 KADOKAWA

C) 社会・歴史に関する本

しくじり歴史人物事典 学研プラス

ざんねんな偉人伝 学研プラス

やさしく読める ビジュアル伝記 クレオパトラ 学研プラス

やさしく読める ビジュアル伝記 エジソン 学研プラス

学研ファースト歴史百科 戦国武将ビジュアル大百科 学研プラス

D) 生き方に関する本

サッカー部活あるある100 学研プラス

Jリーグあるある100 学研プラス

ネコにも描けるマンガ教室 ポプラ社

もんだい 岩崎書店

ネコにも描けるマンガ教室(2) ポプラ社

まとめ

多くの子どもたちが「お話・読み物」中心に読書をしているが、成績を伸ばすためには様々なジャンルの本を幅広く読むことが大事です。子どもに読書を薦めるときには普段読まないような自然科学に関する本か社会や歴史に関する本がおすすめですね。