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【中学受験】塾なしで御三家合格できる?!

こんにちは並木(@chuju_namiki)です。

中学受験を迎えるのにあたって、必ずと言っていいほど皆さん入っているのはそう「塾」ですよね。

皆さんはSAPIXや早稲田アカデミーや四谷大塚、日能研など有名な塾に入っているかと思います。

そんな中、「もしも塾に通わずに御三家に入学するならどれくらい対策すればいいのか」という質問をSNSにていただきました。

非常に難しい質問だったのですが自分なりに色々調べまして今回答えを出しました。かなり、金銭面のコストはかなり抑えられました。

ということで、今回は中学受験で塾に入らないで御三家に受かることができるのか?まとめましたのでご紹介したいと思います!!

国語

まずは国語です。

6年生の8月までに中学3年生までの国語を終わらせます。
テキストは公立小学校と中学校の教科書です。中学校の範囲は準拠ワークや教科書ガイドを買うのもよいです。

古文・漢文は出ることはないので全て飛ばします。
漢字に関しては小学6年生までの範囲を完璧にするのが先決です。
中学生レベルの漢字はひとまず置いておきます。

6年生の秋以降は過去問演習をするとよいです。中学レベルの漢字は秋から学習しましょう。

また、「秘伝 中学入試国語読解法」という本があるのですが、こちらの本を文章解説や問題解説の指針にするとかなり効率が良いです。
初版1999年とやや古いですが日本近代文学を専門とする早稲田大学の教授(執筆当時は成城大学の教授)が息子の中学受験の体験談と共に国語の解法について教えてくれる名著です。
未読の方は必ず読んでくださいね。

算数

次に算数です。

小学5年生の2月までに小学校の教科書全範囲を終えます。
その後、他の科目のように中学校の教材は使いづらいので、四谷大塚の予習シリーズを4年上から6年上をつかって算数から受験算数の橋渡しをするとよいです。

四谷大塚の予習シリーズは一般販売がされているのが魅力ですね。
小学5年生の3月から6年生の10月までに「中学入試 算数 塾技100 新装版 」「ステップアップ演習」を進めましょう。

そして仕上げに過去問を解いていくのですが、過去問に取り掛かる前に、ご両親が過去問分析をして力を入れるべき問題とそうでない問題はこの時期から把握しておきましょう。

上記で紹介した2冊「中学入試 算数 塾技100 新装版 」「ステップアップ演習」は完璧に仕上げたいですが志望校の傾向をみて捨てる問題をつくってもよいです。

6年生の11月からは過去問演習に入ります。普通の過去問ではなく「開成中学入試問題講義の実況中継」のような実況中継シリーズもおすすめです。

社会

そして社会ですね。

小学6年生の5月までに日本地理と歴史を終えます。
小学校の教科書を終えたあとは中学校の教科書が有効ですね。公立中学校の「教科書準拠ワーク」「社会コアプラス(サピックスメソッド)」を併用するとよいです。

世界地理に関してはまだ勉強する必要はありません。
世界地理は基本的に小学校の指導要領の範囲外だからです。

小学6年生の7月までに地理と歴史の復習をしつつ公民を終えます。小学6年生の8月からは過去問演習に入ります。都立高校の社会の問題から世界地理を除いて出題するのもよいです。志望校に世界地理の範囲の問題が出題されている場合はこの段階で国名と位置を暗記します。

そして12月か1月には「中学入試用サピックス重大ニュース」で時事対策も行いましょう。

社会の暗記のとっかかりとしては「タイムトラベル日本歴史カード」「都道府県地理カード 改訂版」がおすすめです。やや高いですが非常にコンパクトにまとまっています。無駄がなさすぎて恐ろしいレベルです。低学年のうちはこれで十分すぎますね。

理科

最後に理科ですね。

小学6年生の11月までに全範囲を終えます。
小学校の教科書を終えたあとは中学校の教科書と「教科書準拠ワーク」を使うこともできますが指導要領外の部分もあるので注意です。
たとえば中学受験において化学式やイオン式は出題されません。出題範囲の確認のためにも四谷大塚の予習シリーズを4年上から6年上を併用するとよいでしょう。

また、暗記は「サピックスメソッド理科コアプラス」を使って既習範囲の用語を暗記するのがおすすめです。

問題演習に関しては「中学入試 理科 塾技100 」を併用するとよいです。

「遊んで身につける!理科実験カード」は遊びながら暗記することができるので併用するのがおすすめです。

そして、12月からは過去問演習に入り過去問を解けるだけ解きましょう。

全教科まとめ

方針としては算数を最も重要視します。

公立中学校の教科書類を併用することによってコストはかなり下がりました。
教科書って教授陣が集まってつくられているのでコスパが最強なんですね。

しかし、小学校の教科書では中学受験には対応できない問題も多いです。そこで中学生用の教科書で欠点を補った形です。

国語に関して量が少ないなという印象を持つ方はいると思いますが、中学校の国語の教科書や社会の教科書を読むだけで読解力は上がるので十分だと判断しております。中学生用の教科書を併用したことにより入学後のいわゆる「深海魚」状態を避けるという隠れたメリットも得られました。

また、全科目にいえることですが最近流行りの「スタディサプリ小学講座」などのオンライン学習で予習や復習を行うのは非常にコスパがよいです。資金に余裕がある場合は導入を検討しましょう。

まとめ

ここまで様々な教材や勉強の方針について書いてきましたが、ここまで徹底的にやれるのであれば塾に入らずともで御三家(開成・麻布・武蔵)に合格できるのではないでしょうか。

ただ、塾なしで御三家に合格という目的を達成するための一番の課題はやはり「どれだけの親がこの教材や過去問を子どもに教えることができるのか」ということではないでしょうか

厳しい意見ですが、ほとんどの方は無理だと思います。
集団塾ですらそれぞれの担当教科にわかれているのにそれを両親もしくは一人だけで教えるとなると、国家公務員総合職に合格するような方か教師か塾講師でないと厳しいのではと感じました。

どれだけ良い書籍や勉強方法を持っていてしても、やはり御三家レベルを塾無しで合格というのは現実的ではないと思います。
やはり、基本的にはSAPIXや早稲田アカデミー、四谷大塚、日能研などの主要塾に入って中学受験を行うのがかなり現実的ですね。