こんにちは、並木(@chuju_namiki)です。
コロナ禍が収束したかなと思ったらまた感染者数が増加しており、完全にwithコロナの時代がやってきているなぁと実感する今日この頃皆さんはどうお過ごしでしょうか。
このコロナの時代に各大手塾は様々施策をとって対応をしており中々大変だと思います。
そんな中、私の友達の知り合いに現役日能研の先生がいるとの知らせを聞き、いてもたってもいられず「このコロナの状況下での対応」や、「今後の中学受験」について様々なことをインタビューしてきました!
今回はそのインタビューでいただいたかなり有益な回答をご紹介したいと思います!この記事は必見ですよ!
それでは、どうぞ!
目次
Q1.今年の入試問題の難易度はコロナ禍で例年より問題の難易度は易しくなるのか?

昨年と問題の難易度は同じだと思います。
問題の難易度は同じだが、受験者の平均的な学力の低下は下がると思われるので合格者の偏差値は下がる傾向があるかもしれないです。
余談だが塾によっては塾内テストなどで昨年と同様の問題を出し、昨年の受験者との学力を比較し今年の受験者の学力レベルを図っています。
偏差値だけで別年と比較しただけでは学力の比較はできないため、塾ごとに実施をしていたりするんですね。
そういった意味でも、コロナ禍でどのくらい学力が上下するのか各塾は把握していると思いますね。
Q2.2020年度入試で時事問題は何が出ると予想しているか?

日能研では毎年10月から11月ごろに「重大ニュース」シリーズの本が発行されるのですが、この「重大ニュース」で取り上げられた問題は時事問題として様々な学校の入試問題で取り上げられています。
じゃあ、まだ発売されていない「重大ニュース」に載りそうな内容で、さらに今年度の入試で出そうなニュースとしてはこれらが予想できます。
・衆議院・参議院などの国会関連の問題(衆議院が解散したらの場合)
・世界遺産の名称(世界遺産が登録されたら)
基本的には、中学受験で出題される範囲で何か変化があったニュースについては、学校の入試問題で出題がされやすいです。
Q3.日能研のクラスアップに必要なことは?
日能研ではカリキュラムテスト(カリテ)と公開模試の点数をもって、クラス担当の人がクラスアップ・ダウンをさせるかキープをさせるかを判断しています。
コロナ禍でカリテなどはリモートで受験することもできるようになりました。
ただ、リモート受験だと受験後に答えを送付するためズルをしてほぼ満点にする学生などがいることから、現在はリモート受験で受けたテストの点数はクラスアップの判断材料にはならないようになっています。
Q4.おススメの暗記法などあるか?

歴史や地理などの暗記法として基本的なこととしては、その覚える項目の流れを把握することが一番の近道だと思っています。
例えば特産品を例として挙げると、西陣織の西陣とは「応仁の乱時に西軍(山名宗全側)が本陣を置いたことにちなむ京都の地名」から、京都の特産品として今も生産をされている。といった具合ですね。
また、特産品に関しては特産品がまとまっているページを丸々頭にインプットしてしまうページ暗記法などをしてしまうのも手ではあります。
ただ、歴史の年号などどうしてもそのまま暗記しなくてはいけないことについては、語呂合わせで暗記できる本などを参考にして暗記をしていくのが良いです。
歴史に限ってだが、中学受験用の教科書や資料集などでは中堅・上位校の入試問題で出題されるのに詳しく解説がされていないケースが稀にあります。
そのため、大学受験用の資料集などを1冊家庭に用意して、都度解説などを読んでみるとさらに理解が深まり、周りとの差がつくと思います。
Q5.開成・麻布・武蔵などの難関校を受験する際に気を付けておくべきことは?

御三家などの上位校を受ける際に恐らく受験者全員やっていることだと思うが、学校の問題の傾向については絶対分析をしたほうが良いです。
例えば、一概に難しい問題を出題させる御三家と言っても、武蔵・麻布は問題はそこそこ難しいがそれよりも記述がメインであったり、開成は全体的に難しかったりします。過去問を解く際にそういった学校の特色を意識して苦手問題対策などをすると合格率が上がりますね。
また、日能研では月に1、2回程度クラス担当者などを含めたミーティングを行い各生徒の志望校などについて話し合いがされています。
日能研も合格者を増やしたいため、メンターではないが合格しやすい学校などを保護者などに連携をして合格に導くなどの対応がとられていますね。
Q6.ZOOM授業はまだ継続中なのか?

日能研としてはZOOMやオンラインをを使用した取り組みとしては3つあります。
・ZOOM質問室
・ZOOM授業
・動画授業
この3つの取り組みは6月頃から本格的に始まりました。
そして7月から今までの対面集団授業が始まったが、平行してZOOM授業・動画授業も行っています。
対面集団授業とZOOM授業とで内容は同じで特に差はないが、完全リモートで授業を受け取るとなると質問などがZOOM質問会などを通してのみになるので、そこはレスポンスが遅くなってしまう懸念があります。
ただ、日能研ではまだオンラインでの授業などについては改善中なので、質問会なども今後アップデートされより良いサービスになっていくと思います。
最後に
日能研の現役講師の方にインタビューをできるとは思っておらず、増してやここまで有益な情報を教えてもらえるなんて思って見なかったのが率直な感想でしたね。
今回は日能研の現役講師の方でしたが、今後SAPIXや早稲田アカデミー、四谷大塚の現役講師の方とインタビューをしてみたいので、もしインタビューされてもいいよ!という寛大な方がいらっしゃいましたら是非ツイッターのDMや、本ホームページのお問い合わせフォームから連絡していただければと思います!