★過去問分析一覧はこちらから★

内申点がとれないなら高校受験は回避すべし!

こんにちは、並木(@chuju_namiki)です。

もしも中学受験をしないのならば大半の子が高校受験をすることになります。中学受験を考えている家庭なら高校受験はまだまだ先の話です。

高校受験に関する知識が中学受験に比べて少なくはありませんか?ここで今一度、高校受験のシステムを再確認し中学受験をしなかったときにいったい何が起こるのかを確認してみましょう。

高校受験と内申点

高校受験と内申点は切っても切り離せない密接な関係があります。内申点は都立高校や県立高校のような公立高校の受験のときに必要なもので私立高校は関係ない思っている方は要注意ですよ。それでは公立高校と内申の関係性から説明していきます。

公立高校と内申点

都立高校や県立高校の場合は内申点と実際の入試得点を合算して合否判定を行います。たとえば都立高校の場合は入試の得点と内申点が「7:3」で割り振られます。つまり入試が始まる前から内申点でかなりの点数差がつけられてしまいます。

また実技科目は2倍換算されます。どういうことかというと数学5で美術が3の生徒と数学が3で美術が4の生徒の内申点の差はありません。都立高校を受験するならば、実技教科でもしっかりと5をとれることが入試の合否に関わってきます。家庭科で5をとるために子どもの代わりに母親が裁縫をするケースや、美術の課題を自宅でこっそり両親が手伝うケースもざらにあります。

東京都の場合は中学3年生だけが内申点の評価対象なのでまだましですが(それでも先生の心象を考えると気は抜けませんが)、神奈川県では中2と中3の内申書が入試に関わり、埼玉県では中1から中3までの全ての内申書が入試に関わってきます。

公立高校の受験で成功するためには実技科目の内申点を稼ぐことはもちろんのこと、普段の授業態度や提出物の締め切りにも注意が払えないと難しいです。テスト点数が95点なのにもかかわらず、数学の内申点に「3」がつくこともそれほど珍しい事例ではありません。定期テストの点数だけでは高い内申点は保証されません。

私立高校と内申点

私立高校の場合は推薦入試の出願基準に内申点を設けているところが非常に多いです。たしかに一般入試で内申点を参考にする学校は少ないですが、推薦入試においては圧倒的に不利になってしまいます。推薦入試で滑り止めを確保できるかどうかは受験戦略において非常に大事なので私立高校においても内申点はあなどれません。

中には法政大学高校のように英数国の3科目のテストに加えて学校の内申点によって最大50点の加点措置のある高校も存在します。内申点が低い場合は私立高校の一般入試で不利になるケースがあるので注意が必要です。

まとめ

高校受験はいわゆる優等生でないと内申点が稼げずに非常に不利です。学力は高いが実技科目が苦手だったり、学力は高いが大人ウケが悪い子の場合は高校受験で圧倒的に不利になります。できることなら中学受験をしましょう。

高校受験で求めている人物像は真に学力が高い生徒ではなく、人の言うことを聞き強調できるタイプなのでしょう。荒削りなタイプの子は求められていないということです。むしろ私は荒削りだが光るものをもつ子どもたちの応援をしたいですね。