こんにちは、並木(@chuju_namiki)です。
物語文の点数がとれるようになるコツはたくさんあると思いますが、今回は物語の分類と中学受験にどんな流れの話がでやすいのかという部分に注目しました。
それでは、どうぞ!
国語の成績が良い子どもは、物語のパターンを無意識に掴んでいる
物語には類型というものが存在し、あらゆる物語はその類型に分類することができます。意識的にしろ無意識にしろ物語の類型を掴んでいる子どもは有利です。その後の展開を知っているパターンにあてはめれば大きく読み損なうことはないからです。そして読書量が多ければ多いほど知っている物語の類型が増えて有利になるのです。
それでは数ある物語の類型からいくつか紹介していきます。
見るなのタブー

これは見てはいけないものと言われたものを見てしまう話です。「千と千尋の神隠し」では千尋がラストシーンで後ろを振り向こうとするのをハクが止めようとするシーンがありますが、もし振り返ってしまうと神話と同じような悲劇が起きてしまうのでしょう。
見るなのタブーが使用されている本としては下記の物語が有名ですね。
鶴の恩返し
浦島太郎
ギリシア神話 パンドラの箱
イザナミとイザナギの神話
旧約聖書のロトの妻の塩柱
変身譚

人間が異性や、動物や植物などの人間以外のものに変身するという話です。小道具としては現在でも多くの物語に用いられています。
たとえば「ハリーポッター」シリーズもその一つです。あとは「戦隊ヒーロー」や「仮面ライダー」も変身譚の延長線上にあると位置づけることもできますね。「鬼滅の刃」もこの類型にあてはまりますね。
変身譚が使用されている本としては下記の物語が有名ですね。
変身
山月記
狼男
人魚姫
崖の上のポニョ
中学受験で出やすい物語のパターン
中学受験で出やすい物語は子どもが大人になる成長パターンが多いです。流れとしては
1.主人公が何かしらの悩みを抱えている
2.事件が起きる
3.主人公が成長する
という3ステップを踏むことが多いですね。
結局のところ各種の話は主人公が抱えている悩みが違ったり、発生する事件や解決法が違うだけで流れは同じなのです。中学受験において国語の成績を伸ばすためには成長パターンの物語を読みこなし、以前読んだ物語と似ている部分を見つけていくことが重要だと思います。
もちろん各種学校によって傾向は違うと思うので、過去問分析をする際には物語の類型というところまで注意すると良いですね。
まとめ
中学受験の国語は主人公が何かしらの事件をきっかけに成長するパターンを掴むことが重要です。