こんにちは、並木(@chuju_namiki)です。
算数・数学に才能があるかと言われたらもちろんYESと答えます。誰もが努力したら数学者になれるわけではありませんからね。そこにはもちろん才能が必要です。
さて、調べたところ算数・数学の才能を確かめる方法というのは意外と見つかりませんでした。それでは不便ですし、せっかくの子どもの才能が埋もれてしまうかもしれません。そこで今回は子どもの算数・数学の才能がわかる方法を紹介します。
それでは、どうぞ!
算数・数学検定の最後の問題(整理技能)を解く
算数・数学の才能を確かめるためには、算数・数学検定の最後の問題(整理技能)を解くことが有効です。この部分は独自問題という呼ばれ方をすることもありますが、技能では無く思考力を中心とした出題なので算数・数学の才能を確かめることができます。
数学検定・算数検定に合格する人の中でも最後の問題(整理技能)は正答率が低い傾向にあります。対策もしづらいため純粋に合格だけを狙う場合には捨てることが得策な場合も多いですが、チャレンジして算数・数学の才能を確かめたいですね。
まずは同学年レベルの問題を解いたあとに学年を上げていくといいでしょう。才能のある子ならば中学三年生レベルである3級の問題まで解くことができるかもしれません。
準二級以上は数学の用語や概念がわからないと解けないので手を出さなくて良いと思います。過去問のリンクを貼っておいたのでぜひチャレンジしてくださいね。
検定過去問題
実際に過去の検定で使用した問題を、サンプル問題として公開しています。 実用数学技能検定1~5級は、検定1回分(1次・2次)の検定問題・解答用紙・模範解答、実用数学技能検定6~11級は、検定1回分の検定問題・解答用紙・模範解答をご覧になれます。 PDFファイルをご覧になれない方は、最新のAdobe® Reader®(無料)をインストールしてください。
算数オリンピックの過去問を解く
算数・数学の才能を確かめるためには、算数オリンピックの過去問を解くことも有効です。算数オリンピックは実は以下の3つの部門に分かれています。
算数オリンピック (小学6年生以下対象)
ジュニア算数オリンピック (小学5年生以下対象)
算数オリンピック キッズBEE (小学1~3年生対象)
過去問を解く際にはどの学年を対象にした大会なのかも確認して取り組むと良いと思います。算数オリンピックは算数・数学検定の最後の問題(整理技能)に比べて難易度の高い問題も見られますので、解けなくても落ち込まないようにフォローしましょう。
過去問のリンクを貼っておいたのでぜひチャレンジしてくださいね。
過去問紹介 – 算数オリンピック
過去問紹介の記事一覧
Y-SAPIXからの挑戦状を解く
数学検定・算数検定や算数オリンピックに比べて知識や経験が必要な問題も多くあるのが特徴です。中学受験のために算数を勉強をしていることが前提のつくりとなっています。
しかし数学検定・算数検定や算数オリンピックに比べて中学受験や大学受験を意識した構成となっているのでそこが長所ですね。
純粋な思考力というよりは受験での得点力がわかります。過去問のリンクを貼っておいたのでぜひチャレンジしてくださいね。
Y-SAPIXからの挑戦状
今回は辺の長さがすべて整数のcmで体積が27000cm³の直方体の形は何種類あるのかを数え上げる問題でした。具体的にすべての場合を書き出すのはかなり大変そうです。このようなときは何か基準を考えて「このことに着目するとこのように場合分けできて、その中でこの場合はこのように場合分けできて、別のこの場合はこのように場合分けできる」と状況を整理して、計算で場合の数を求めるのがよいでしょう。
まとめ
算数や数学の問題とはいえ読解力は非常に大事です。算数・数学の問題は日本語を式に変換していく力も問われるので、日本語を読み取る力を鍛えることによって算数の問題が解けるようになる場合も多くあると思います。
個人的には算数・数学の能力が同世代の1%以内ならば十分に才能があると思っているので、今回紹介した問題が解けなかったからといって即才能なしということは無いです。
同世代の1%という観点から見れば、小学生は同世代に100万人程度いるので上位1万人にいれば算数・数学の才能ありということになります。今回の問題は解けたら才能あり程度の気持ちで気軽に試すといいですね。