こんにちは、並木(@chuju_namiki)です。
上智大学は付属校が存在しないということは多くの人が知っていると思いますが、カトリック推薦と呼ばれる特別な入試形態があることはご存知でしょうか。
今回は知られざるカトリック推薦について詳しく紹介していきます!
それではどうぞ!!
カトリック高等学校対象特別入試

カトリック高等学校対象特別入試とは、日本カトリック学校連合会に加盟する高等学校に在籍している生徒だけが受験することができる入試です。
上智大学には付属校が存在していませんが、じつはカトリック校から多くの人数を受け入れております。
なので、実質的にカトリック校が付属校や系列校の役割をしているといえますね。
出願資格
日本の教育制度下にある日本カトリック学校連合会に加盟する高等学校に在籍し、2020年3月卒業見込みの者で、本学への入学を第一志望とする者(試験に合格し、入学を許可された場合に当該学科に入学することを確約できる者)。
加盟校紹介 – 小中高連盟|日本カトリック学校連合会
日本におけるカトリック系の大学、短期大学、小中高、幼稚園の各連盟から構成される団体「日本カトリック学校連合会」の公式ウェブサイトです。日本全国に広がる加盟校の紹介、求人・求職情報、各連盟の活動などを掲載しています。
日本カトリック学校連合会に加盟する高等学校の中には下記のような有名校や進学校が多く含まれてます。
浦和明の星女子中学・高等学校
サレジオ学院中学・高等学校
曉星中学・高等学校
雙葉中学・高等学校
白百合学園中学・高等学校
栄光学園中学・高等学校
横浜雙葉中学・高等学校
聖光学院中学・高等学校
上智大学は付属校が存在しませんが優秀な生徒をカトリック校から集めてその代わりにしているのです。
もちろんこれらの学校は一般入試での進学実績も良いので上智大学への推薦入試を目指すのもよし、一般入試で難関大学を目指すのもよしと多くの選択肢がとれますね。
カトリック高等学校対象特別入試の出願要件

カトリック高等学校対象特別入試の出願要件は、評定平均値が各高等学校において、出願時の選考時点における全体の評定平均値が4.0以上の者(神学部は3.7以上の者)
必履修科目
総合人間科学部看護学科
数学Ⅰ・Ⅱ・A・Bか化学基礎・化学か生物基礎・生物を履修していること。
経済学部経済学科
数学Ⅰ・Ⅱ・A・Bを必ず履修していること。
理工学部全学科
数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、A・Bと物理基礎・物理か化学基礎・化学か生物基礎・生物を履修していること。
普通科高校ならば数学Ⅰ・Ⅱ・A・Bを履修するはずなので、理工学部以外は必履修科目を履修していないために受験できないということはないはずです。
理工学部を受験したい場合だけは注意が必要ですが理系コースに進むのならばほとんどの生徒が条件を満たしているでしょう。
外国語検定試験の基準を満たしていること
基準スコアは推薦枠のある高校にのみ開示されますが、公募推薦の出願要件と似ているため、まだ開示されてない場合は公募推薦の募集要項を参考にするとよいでしょう。
公募推薦の募集要項の外国語検定試験の基準例としては英検2級か、TOIEC550か、TOFEL42のいずれかのスコアを所有していることがあります。つまり英検2級レベルの実力があれば基準は満たせるのでさほど難しいわけではありませんね。
カトリック高等学校対象特別入試の合格人数
カトリック高等学校対象特別入試の合格人数は下記の通りです。
2013年度は225人中209人
2014年は236人中230人
2015年は246人中235人
2016年は261人中244人
上記の通り、近年では9割以上の生徒が合格していることがわかります。
2017年から2019年までのデータは非公表となっていますが、以前と変わらず特別入試を受けることができればほとんどの生徒が合格するという噂です。年間200人以上の合格というと付属校並ですね。
まとめ
カトリック校は中学入試において人気校が多いので上智大学のカトリック推薦を利用も無理なく将来的な大学受験計画に組み込めますね。
今回は中学校選びが大学入試に大きな影響を及ぼすいい例を紹介できたと思います。志望校を選ぶ際には先々のことまで考えて決定したいですね。