こんにちは、並木(@chuju_namiki)です。
対面授業の再開に伴って塾でもクラス変動が発生するテストが実施されるようになってきました。中学受験の塾でクラスアップするのは大変な努力が必要です。しかしポイントを絞って対策をすればクラスアップのチャンスも広がりますよ。
それでは、本編へどうぞ!
目次
計算問題や小問集合で失点しないようにする

塾のテストは計算問題や小問集合で間違えなければ偏差値50に到達することがほとんどです。大問1の計算問題や大問2や3に設置されている小問集合の類題を演習して素早く解けるようにしておきましょう。
正答率が表記されている場合は正答率50%以上の問題から優先的に取り組みましょう。小問集合でもたまに難問が出ることもあるので、正答率を確認して40%未満の問題は後回しにしましょう。
下位クラスで習っていない問題でも全体の正解率が40%以上なら解けるようにする

大手塾でありがちなのが下位や中位クラスだとそもそも塾で習っていない問題が模試やテストに出てくるというパターンです。先生は「ここはやらなくていいよ」といって飛ばすのですが模試にはしっかり出てきてしまい結局取れずじまいというパターンです。
本当に難しくて下位や中位クラスだと他の部分を固めた方が得点が上がるケースもありますが、模試やテストの正答率を確認して40%以上の問題であれば手をつける価値はあるでしょう。
上位クラスに入るためには他の生徒が解けない問題にも多少チャレンジする必要があるので、模試の参加者の正解率が40%以上というのは良い目安になりますね。しかし塾で習っていないため、その部分は家庭で学習する必要があります。
両親が教えられればいいですが、問題が難しかったり教える時間がなかったりという場合にはスタディサプリを利用するのがおすすめですね。スタディサプリは志望校別の問題や思考力が試される難問は扱っていませんが典型問題は広くカバーしているので利用するといいですね。
スタディサプリのおすすめの使い方についてはこちらで詳しく紹介しているのでよかったら読んでみてくださいね。
過去の模試やテストを分析して苦手分野を見つける

サピックスの場合だとマンスリーテストやサピックスオープンやカリキュラムテストなどの過去の模試やテストを分析して苦手分野を見つけることがおすすめですね。いざ成績を上げたいと思っても苦手な分野や箇所がざっくりしていると点数が伸びるという段階に直結しません。
「算数が苦手」という段階から「平面図形が苦手」さらに詳しく「面積比」を使った問題が苦手、というところまで具体的に苦手を絞り困れば問題演習もしやすくなりますね。「平面図形が苦手」分け方では不十分です。「角度」「相似」「円の性質」のように細かく苦手を把握することが大事ですね。
アキレスのかかとや弁慶の泣き所のように局所的な弱点にまで絞り込んでしまいましょう。
時間配分を見直す

計算問題や小問集合で失点しないようになったら次の段階に進む準備ができましたね。それは後半の問題に使うための時間を残すことです。時間が足りなくて大問を丸々落としてしまうようなことは避けたいです。
なぜかというと大問1というのは比較的簡単に設定されているため得点しやすいからです。また問題によっては連鎖的に答えが出せることもあり後半の大型の問題のために時間を確保しておくことは非常に重要ですね。
お手軽見直しを行う

見直しを行うことは非常に重要ですが、後半の問題のための時間を残しつつ前半の計算問題の見直しをするなんて理想論に過ぎません。余裕があればいいのですが、ほとんどの生徒にはそんな余裕はないと思います。そこでお手軽見直しを行うことをおすすめします。
問題全てを見直すことはできなくても、問われているのがAさんの速度なのかBさんの速度なのかというような問題の条件に答えがあっているか確認するだけでつまらないケアレスミスを防ぐことができます。また答えが必ず3の倍数や9の倍数になるときにはお手軽に見直しができます。
例を下記に記載いたしましたので参考にしてみてください。
359×99の場合、答えは必ず9の倍数になります。なぜかというと99=9×11に分解できるからです。
実は9の倍数は簡単に判定できる方法があります。各位の数字の和が9で割り切れれば、その数字は 9の倍数とわかります。
359×99=35541
これを見直しするときは3+5+5+4+1が9で割り切れれば大丈夫です。3+5+5+4+1=18なので9の倍数になっているから一安心ですね。また3の倍数は各位の数字の和が3で割り切れれば、その数字は3の倍数とわかります。
このようにお手軽見直しを行うことによって、後半の問題のための時間を確保しつつケアレスミスも防ぐことができます。
まとめ
他の生徒の正答率が高い問題は落とさない。苦手分野を可能な限り具体的に見つけて対策する。お手軽見直しをする。この3点はとくに大事ですね。これらを意識して下克上クラスアップをしちゃいましょう。