こんにちは、並木(@chuju_namiki)です。
コロナウイルスの影響でサピックス 、四谷大塚、早稲田アカデミーや日能研といった集団塾は従来の対面授業を中止して、オンライン授業に切り替えました。
オンライン授業に切り替えた弊害として、例年よりも家庭学習の比重が大きくなり、両親の負担が増えている状況です。
コロナ禍で家庭学習が計画通り進んでいる家庭は2割以下だといいます。なぜそんなに少ないのか。それには家庭学習がうまくいかない3つの理由があるので順に紹介したいと思います!
それではどうぞ!
理由1.塾や学校からの膨大な宿題で力尽きてしまう

対面授業の中止に伴って宿題の量が通常よりも増えています。塾から定期的に出される難易度の高い課題を全てこなすのは至難の技です。
それに加えて小学校の方からも別途課題が出ますから、子どもたちにとっては非常に負担となっています。学校や塾の先生もコロナ禍という緊急事態で手探りで課題を出しています。
真面目に取り組んだとしてもやりきれない量の場合は消化不良を起こしてしまうので、宿題は取捨選択したいところです。
また、4月中に力尽きてしまう子もでてくるのではないかと予想しております。
どの宿題や課題を優先的にこなすべきなのかを学校や塾の先生に聞いて、いますべき課題からこなすようにしましょう。
理由2.オンライン授業中はまだ発展途上

早稲田アカデミーは双方向型オンライン授業をすでに実施しており、SAPIXと日能研も5月に双方向型オンライン授業に移行する予定となっています。
しかし双方向型オンライン授業は映像型授業より評判はいいものの、対面授業と比べると課題が残っています。
課題として挙げられるのは、「学習内容をいかに定着させるのか」ということと、「コロナ禍での保護者の不安をどのようにして解消するのか」ということです。
オンライン授業での不安を解消するには塾が電話相談やメールによる相談をさらに拡充し、保護者との連絡を今まで以上に密にとることが望ましいです。
しかしほとんどの塾はオンライン授業への移行で保護者の不安解消までは手が回っていない印象です。
理由3:中にはすでに燃え尽きてしまう子も

塾からのサポートが乏しいままオンライン授業に移行し計画していたとおりに事態が運ばなくなるなると、もちろん親としては不安になりますよね。
自習する時間は普段よりあるのでついつい子どもに色々とやらせてしまいがちです。対面授業や模試が中止となって相対的に我が子がどの程度の位置なのかが掴めなくなっているからなおさらです。
私が聞く限り、周りと差をつけられないようにと詰め込みすぎて、ある日突然、子どもが反抗したり無気力になったりといった事態が発生してます。
コロナ禍ではストレス解消しようにもなかなかそうもいきません。そんな中で親子が不仲になってしまっては、負の連鎖を生むばかりです。いまは詰め込みをさせるのではなく、とにかく勉強の習慣をつけて無理なく継続させることが第一です。
考察:2020年度の平均学力が下がる
小学校や習い事がなくなった分、普段より勉強する時間が増えて学力が上がった層もいます。
しかし「かしこい塾の使い方」主任相談員である小川大介先生は「8割の家庭は勉強ができていない」と主張しています。つまりほとんどの家庭の勉強がうまくいっていないので、2020年度に比べて受験生の平均学力は下がることは明らかです。
コロナが流行る前はほぼ毎日学校に通い勉強をするという習慣がありました。
しかしその習慣が崩れてしまい、お昼前に起きてしまったり、リラックスしすぎる家という環境にどこか甘えてしまったり、身が引き締まる機会が失われてしまったのも学力が低下する原因として考えられます。
今無理に勉強をさせても、いつまで続くのかわからない現状を考慮すると得策ではありません。
過去問を解かせてみて昨年の合格点数に届かなかったとしても、平均学力が下がるため今年は希望を捨てずに勉強を継続するのが吉でしょう。
まとめ
学校や塾の宿題には優先度をつけるべきです。どれが重要かわからないときは必ず塾の先生に相談しましょう。
コロナ禍では子どもを燃え尽きさせないように、細く長く無理せず勉強させることが大事です。他の家庭もうまくいっていないので焦らないのが肝要ですね。