★過去問分析一覧はこちらから★

コロナ禍での偏差値が信頼できない3つの理由!

こんにちは。並木(@chuju_namiki)です。

コロナ禍でおいても模試や定例試験は自宅で受験し、解答を郵送することによって採点がなされます。コロナ禍でも模試や定例試験を受験することはできるのは便利ですよね。

しかし残念なことにコロナ禍での偏差値は今までに比べて信頼性が低いものとなります。

なぜ偏差値の信頼性が低くなってしまうのか!?
今回はその偏差値の信頼性が低くなる3つの理由をこれから紹介していきます。

理由1:誰もがカンニングできる環境にいるため

これがもっとも大きい理由です。もちろんカンニングに手を染める生徒はそんなに多くはないでしょうが中には必ずいます。大学受験の話になりますが進研模試の解答や解説がインターネット上で売買されていた事件が2019年に話題となりました。

これは模試の試験日の違いを利用して解答を流出させる手口で、メルカリやツイッターで売買がなされました。これは模試を運営する側の穴をついたカンニングですが、そんな手間をかけることなく誰もがカンニングできてしまう環境だと平均点が不当に上がってしまい、まともに受験すると偏差値が低く出る可能性があります。

模試でカンニングしても意味がないしそんなことをするのはごく一部だと思う方もいるかもしれません。しかしクラス分けや、推薦入試や学内進学の条件に模試を加味する学校もあります。彼らは一時的な模試の点数が将来に直結するのですから、普通の生徒に比べて切羽詰ってカンニングする層が多く含まれているでしょう。

理由2:勝手に試験時間を延長や中断してしまうため

カンニングに比べたらかわいいものですがこれも正しい偏差値が出ない原因となります。無意識のうちに1時間も2時間も延長する人はいないでしょうが、タイマーを止めてトイレにいったり受験する教科の合間に多めに休憩したりと細かいものを含めば多くの人が不正をしていることになります。

場合によってはテストを日をまたいで受験したりとなんでもできます。このような状況では正しい偏差値が出るわけがありません。たちの悪いのはカンニングで比べて些細な不正であるということです。

たしかに宅配便がきたり急に電話がきたりと受験者に非が無く対応をしなければならない場合もあります。しかしそれも偏差値を正しく出すという面から見るとノイズとなってしまうのです。

理由3:自宅だと模試会場よりも落ち着いて試験が解けるため

本番に弱い生徒はときどきいますが、彼らは自宅でのびのびと受験することによって普段よりも力が出せる場合があります。試験中には解けなかったけれど家に帰ったら解けるという現象もこれと関係しています。

試験会場の雰囲気にのまれることなく受験できるのは多くの人にとってメリットとなるでしょう。これは不正ではないですが、普段と違った自宅受験という状況ゆえに生じるもので、わずかながら偏差値の信頼性に影響を与えてしまうでしょう。

まとめ

コロナ禍での偏差値が完全に信頼できないということではありません。これは今までよりも信頼できないというだけで、模試は相対的な評価を得るためには受けた方がいいです。しかし偏差値が50だからこの学校にしよう、偏差値が60だからこの学校にしようと、偏差値で輪切りにして志望校を決めるのは今までよりも危険といえます。

偏差値の数字を見るよりも、過去問の合格最低点を目安に志望校や滑り止め校を選ぶことが今までよりも大事になりますね。