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子どもが自発的に勉強する魔法の言葉って!?

こんにちは。並木(@chuju_namiki)です。

家庭学習の割合が増えるほどに子どもの自発的な学習が大事になりますが子どもを自分から勉強に向かわせるのって難しいですよね。それが声かけや褒め方を変えるだけで子どもが自発的に勉強にするようになるならば試してみたいと思いませんか。?

今回は教員が子どもをほめるときに効果的な方法を分析した論文【How Should Teachers Praise the Children in Classrooms to Enhance Their Intrinsic Motivation】をもとに、家庭での効果的な声かけを紹介します。

それではどうぞ!!

叱るよりも褒める方がよい

子どもの自立的な学習のためには、保護者は場面や子どもの学習の進行具合によってほめ方を使い分けることが重要であることがわかりました。また年齢が低いほど褒めることは子どもの学習意欲を高めることに効果的であることが明らかになっています。

叱りつけることは子どもの学習動機づけを促すために、褒めることよりも効果が期待できません。しかし努力不足を激励する場合は効果があります。

実験を通してわかる有効な声かけ

実験として子どもに絵を描いて欲しいとお願いをしてよくできましたで賞やお金を子どもに渡すと約束した場合に絵を描く時間が短くなり、「すごく上手に描けてるね。」のような褒め言葉をかけた場合は絵を書く時間が長くなることがわかりました。

つまり子どもを褒めるときは物で釣るよりも褒めてあげたほうが自発的に行動することがわかります。

潜在的な能力を褒める

「君は本当に頭がいいのだから、もっと努力すればもっと良い点がとれるよ。」といった、子どもの潜在的な才能を認める褒め方が最も効果的だとわかっています。

「100点をとれるなんて運がよかったね。」「問題がやさしかったんだね。」のような褒め言葉は低学年には効果的ですが、高学年には逆にやる気をそいでしまうので褒め方にも注意が必要です。

また褒めすぎると褒められることが目的となってしまい、当初の自発的な学習という目標からそれてしまうので注意が必要です。

小学校5・6年生の段階においては、子どもが努力する過程で、子どもの可能性に期待したり、子どもに寄り添って励ましたりすることが子どもが自発的に学習する上で大事になります。少しの進歩にも気づいてほめてあげることが重要です。

まとめ

潜在的な才能を褒めるのがもっとも自発的な学習を促すとわかりました。しかし褒めすぎても逆効果なので過度に褒めすぎないように緩急をつけるのがよいですね。

今回の紹介をするにあたって詳細なデータは省略してあります。というのもブログで書くにはあまりにも長文になってしまうからです。詳しく知りたい方は論文を直接読むのが一番ですね。

引用論文

Yoko ISHINO ・ Itsuki HAMADA
How Should Teachers Praise the Children in Classrooms to Enhance Their Intrinsic Motivation