こんにちは、並木(@chuju_namiki)です。
6月になって緊急事態宣言はすでに解除された状況ですが大手中学受験塾の対応はそれぞれ異なっています。東京アラートの影響もありコロナウイルスへの心配はまだまだ続きそうです。
これからの入塾を検討している方や転塾を検討している方にとって今回の記事は参考になると思います。
それでは、どうぞ!
SAPIXの場合

対面授業のみでZOOM授業は終了しました。対面授業のスケジュールとして6月の1日から2週目まで分散登校を実施している状況です。分散登校の間は普段は3時間だった授業時間が1.5時間に短縮しているにもかかわらず月謝はそのままなので実質的な値上げといえるでしょう。
さらにいくつかの校舎では次回行うプリントを生徒に配布し予習するように指示が出ています。SAPIXは復習主義を掲げていますがこれと矛盾している状況です。
教材を分冊形式にし、予習をできなくすることで、かえって毎回の授業に新鮮な気持ちで集中して臨むことができる。
小学生が予習を行うのは非効率であり、予習をするならばその分を復習に充てた方がよい。
予習で間違った知識を覚えてしまうとその訂正に莫大な手間がかかる。
コロナウイルスの影響とはいえ、企業の主義に矛盾する現在のSAPIXの対応は異常といえますね。
早稲田アカデミーの場合

校舎での対面授業を6月8日から順次再開予定と他の中学受験塾に比べて再開は遅めです。しかししばらくの間は「双方向 Web 授業」と「オンデマンド授業映像」を継続して提供するため対面授業の開始が遅いことに対するフォローができていますね。
早稲田アカデミーが行ったアンケート
①学校が分散登校等段階的な通学が始まり次第、即座に本来の「対面での授業」の再開を希望する。
⇒35.7%
②しばらくの間は「Zoom での Web 授業」を、その後学校が分散登校等の期間を終え正規の登校となった時点で本来の「対面での授業」の再開を希望する。
⇒43.8%
③学校の本格的な登校が始まっても、当面は「Zoom での Web 授業」の継続を希望する。
⇒18.3%
④その他
⇒2.3% 回答件数:17,836 件】
早稲田アカデミーのように対面授業とZOOMでのWeb授業を選択できる状態ならば、ZOOMでのWeb授業を希望する家庭が60%以上いることが明らかとなっています。
またアンケートが行われたあとに東京アラートが発令したため、ZOOMでのWeb授業を希望する家庭はさらに増加していると予想されます。早稲田アカデミーのように対面授業とZOOMでのWeb授業を選択できるのはコロナ禍での理想の対応といえますね。
日能研の場合

首都圏と札幌教室の対面授業を6月5日から順次再開となっています。しばらくの間は、動画配信とZoomでのオンライン授業は継続します。しかしZoomの質問教室は終了したようなので注意が必要です。
日能研は対面授業かZoom授業かを選択するのではなく、クラスを2つに分けたのちに1週ずつ交代で対面授業とZoom授業を行うという方法をとっています。日能研はZOOM授業の同時受講者が多すぎて不評だったため、それを緩和するためにとった方針かもしれません。
対面授業とZOOM授業が混在して生徒のスケジュールが混乱してしまうことを考えると、対応としては早稲田アカデミーの次点といえるでしょう。
まとめ
大手中学塾の中では早稲田アカデミーが一番良い対応を続けていますね。その早稲田アカデミーのあとを日能研が続いているといった様子です。
SAPIXは対面授業を重視しているので、東京アラートが解除されコロナウイルスの感染者が減らなくては厳しい状況といえます。