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【中学受験】2020年は人口密度に関する出題が熱い!

こんにちは、並木(@chuju_namiki)です。

最近算数の割合の分野で人口密度に関する問題を扱ったのですが、コロナ禍ということで人口密度に関する出題が増えるのではないかとふと思いました。

そろそろ学校の先生方も入試問題の作成に着手しているころでしょう。入試問題は社会情勢にかなり影響される傾向にありますので人口密度に関する問題は今年になって増えるのではないでしょうか。

それでは、本編へどうぞ!

人口密度とは

人口密度とは人口÷面積(平方キロメートル)で表され、その面積の中にどれくらい人がいるかを表すしています。人口密度は社会の用語ですが、算数においては5年生の割合の科目で出題されます。

算数や理科の場合においては人ではなく柵の中にいる羊や水槽の中のメダカのような出題も考えられますね。

人口密度と算数

人口密度の問題と比を合わせた出題も過去に見られています。人口÷面積という公式を覚えて人口密度に関する基礎的な計算問題ができるようになったら、複合問題にも取り組んでいきたいですね。

■晃華学園中学校(2017)

(1)A市は,人口が 66000 人,面積が 120 km2 です。A市の人口密度は a 人 /km2 です。
(2)B市は,人口が 561600 人,人口密度が 17440 人/km2 です。B市の面積を小数第2位を四捨五入して求めると b km2 です。

a 550 b 32.2

■麻布中学校(2005年)

ある地方にA町、B町、C町の3つの町があります。町の面積の比は、3 : 5: 2、人口の比は、5 : 4: 3です。もし、A町とB町が合併すると、人口密度が1k㎡ あたり7065人の新しい町になります。A町とB町とC町が合併すると、人口密度は1k㎡ あたり何人になるでしょうか。

A.7536人

人口密度と社会

人口密度の高い都道府県と低い都道府県を対比して覚えたり人口密度の高い国と低い国を対比して覚えておくといいですね。

世界の人口密度ランキングから中学入試で問われそうな国を抜粋しましたので是非この機会に取得してしまいましょう!(単位は人/km2)

人口密度が高い国・地域

シンガポール 7953
香港 7096
バングラデシュ 1239
台湾 650
大韓民国 529
インド 454
フィリピン 357
日本 347

身近なアジア圏が狙われると予想。早稲田中学校では2016年度にインドの人口密度を問う問題が出題されています。

人口密度が低い国

アメリカ 32.7
ブラジル 22.8
ロシア 8.2
カナダ 3.7
モンゴル 1.7

アメリカは意外と人口密度低めなので要注意です。

日本の都道府県人口密度(上位10位)

1位東京都
2位大阪府
3位神奈川県
4位埼玉県
5位愛知県
6位千葉県
7位福岡県
8位兵庫県
9位沖縄県
10位京都府

政令指定都市がほとんですね。沖縄県は意外でした。

日本の都道府県人口密度(下位10位)

38位長野県
39位福島県
40位宮崎県
41位青森県
42位山形県
43位高知県
44位島根県
45位秋田県
46位岩手県
47位北海道

基本的に東北地方に固まっていますね。

また長崎県にある世界文化遺産の端島(軍艦島)は人口密度が1960年当時に人口密度が世界一だったことから関連して出題される可能性がありますね。

まとめ

人口密度に関する入試問題は今まで頻出とはいえません。しかしコロナ禍という世界情勢を考えると例年に増して重要なトピックになると思います。